せかけん2級9割合格の方法
海外旅行好きということで、海外の観光地を考える時にまず参考にするのが世界遺産です。わかりやすくその国の歴史だったり,特徴的な自然を体験できる上に写真で見ても素晴らしい場所が多いので、子供の時から世界遺産というものは好きでユネスコに就職したいと思っている時もありました。
そんなことはさておき、旅行に行きたいけどコロナで行けない。かと言ってボーッと過ごすのもと思い暇つぶしのつもりで世界遺産検定に挑戦してみることにしました。取り敢えず1級は2級を取らなければ受けられないそうなので2級にチャレンジです。何かの役に立つかというより完全に自己満足の世界なので,役に立たないのでは?という意見はご法度です。
執筆者スペック
一応、参考までに私のもともとの学力に関しても記しておくと、国内最難関私立大学に在籍しており、高学歴と呼ばれる部類とはなっています。高校時は日本史選択センター試験94点。一応世界史も一通り授業を受けセンターでも8割ほどは取れました。大学受験の塾講師をしていますが担当は国英なので専門ではないです。
嘘をついても仕方ないので学歴と関連する歴史をどのくらい学んでいたかは記しておきますが、世界史選択だと少し有利かもしれないけれど、学歴はほとんど関係ありません。正しい方法でじっくり勉強をすれば必ず合格できるでしょう。(本当なら、学歴に自信がない人が書いている方が信用を得られるのでしょうが)
特に学校の勉強と違って受ける時点でモチベーションがあるはずなので、そのモチベーションさえ保てれば勉強方法など気にせずとも2級は受かるのではないでしょうか。
今回は、私が実践した勉強方法を実際に綴ろうと思います。塾講師的な学習分析の下解説していきます。
ぶっちゃけて言えば,2級に合格するだけならさして難しくありません。というかかなり簡単です。ただし、高得点を取りたい、この後に1級を取りたいとなると、それほど容易ではありません。今回は短期間で、高得点を取りたいという方にも参考にしていただける内容としていきます。
試験概要
試験要項
受験資格 | 解答形式 | 問題数 | 試験時間 | 合格基準*1 |
どなたでも受験可能 | 選択式 | 60問 | 60分 | 100点満点中60点以上 |
*1:合格基準は調整される場合があります。
問題の比率
基礎知識 | 日本の遺産 | 世界の自然遺産 | 世界の文化遺産 | その他 |
20% | 25% | 10% | 35% | 10% |
学習のポイント
日本の全遺産と、主要な世界の遺産300件が範囲となります。「文化的景観」や「地球の歴史」のようなテーマごとに特徴をつかんで学習することが重要です。また日本の遺産については、登録基準も覚えるようにしてください。世界遺産委員会の結果や、審議された日本の遺産も出題される可能性があります。
※)公式サイト参照
教材
公式テキスト
過去問集
この二つで十分。これ以上のものは必要ありません。どんな勉強もそうですが教材が多いことは一つの教材をやりこむという作業の阻害になるのでかえって非効率になりえます。気を付けましょう。
勉強法とスケジュール
時期ごとの勉強方針
試験3か月前
まずは申込。ついで、テキストを1週読んでみる。申し込んだばかりなのでモチベーションが高め。この際世界史を学んでいると理解しやすい。そのノリで過去問1年分解いてみる。62点。かなりマークシートの運に助けられながら合格点を超える。
少し飽きたので、このまま2か月ほど何も勉強せずに放置。
試験1か月前
もう1週テキストを読み始めてみる。1週目より理解できている。
試験10日前ほどから
10日間で過去問4回分と、運営から配られた模試を解き、その復習を行う。
前日から当日
最終確認の1週。会場に向かう電車内や会場でも覚えにくいポイントを確認
試験勉強の外観とコツ
やったこととしてはテキストを3周程読むという作業のみです。テスト頻出の前半(世界遺産そのものについてと日本の世界遺産)はそれ以上に読みました。そして、過去問集を一周と協会から配信された問題一回の計5回分を解いて直してを行いました。
テキストを1週読んだ段階で、過去問に挑戦してみたところ、60点を超えました。正直、思っている以上に問題が難しかったのですが、マークシートなので運よく当たる所もありました。これ以降、過去問演習で合格水準を下回ることはありませんでした。ただし、問題は紛らわしいポイントをついてくるので、合格点に達していたとしても、正解していた問題も含めて復習する必要があるでしょう。
過去問集には、マークシートの正しい番号しか載っておらず、解説はありません。何が間違っているのかを明確にするためにはテキストを見る必要があります(必ずテキストで間違っている理由は確認すべし)。その過程で何度もテキストを確認することになるので,3周も読めば十分だと感じました。
答え合わせの際の注意点として、当たっていた問題でも、運よく当たっていたり、誤答の選択肢の何が間違いだったのかが不明確だったりする場合もあるため、時間はかかるのですが、すべての問題のすべての選択肢につき確認することが重要となります。特に誤答の遺産名や絵画名のみ書いてある場合はテキストから探すのが困難ではありますが、根気よく続けること。
傾向と対策
形式全問マークシートの問題。1点問題と2点問題がある。全60問。大まかにジャンル分けがなされており、各ジャンルの配点割合は決まっている。試験時間60分。合格は6割正解。
60点で合格ということで比較的合格ラインに余裕があるのである程度知識を固めておく。
世界遺産の基礎知識及び日本の世界遺産をやる
以下にある成績表の配点分布から分かるように日本の世界遺産と基礎知識の配点が45点分あります。これらをテキストのページ数と照らせば基礎知識は18頁。日本の世界遺産は54頁と少ないページ数間に出題と配点が集中しています。(テキストは全270頁)。これらを完璧にすれば、合格点の75%を確保でき、残りの55点分は4択をすべて当てずっぽうでも確立上は14点ほど取れるのでかなり合格に近づくことでしょう。これらの配点状況から基礎知識と日本の世界遺産は重点的にやるべきです。
直近の世界遺産チェック
頻出でかつテキストに載っていない可能性のある問題として、直近に世界遺産になった日本の世界遺産があります。これは時期の問題もありますが、テキストの出版時点では未確定のことが多いため自分で調べておく必要があります。しかも頻出で、必ず取りたい日本の世界遺産の範囲に属するため注意が必要です。
また、検定のポスター写真に採用されている世界遺産も出やすいとの噂があります乃でご注意下さい。
テキストは太字を中心に。
選択肢に採用される言葉はほとんどが、テキストで太字になっている部分である。世界遺産名と太字をセットで覚えておけばほとんどの問題は解けるはずです。
よく出る問題を把握
日本の直近の世界遺産、建築様式、複合遺産、地図などよく出る問題は決まっている為、対策はしやすいです。逆に英語の問題や地図問題はよく出るが1問しか出ないので、どうしても苦手な問題は試験日までの余力と照らして捨て問にするのも戦略であると思います。
結果
自己採点と同様2問ミスの96点。かなり上々の出来ではないでしょうか。
実際本番中は見直しをしてもかなり時間は残ったので30分ほどで退席しました。多くの人が退席していたことからも時間が厳しい試験ではないので冷静に考えることができるでしょう。
本番中は怪しいと思える問題が5問ほどあってそのうち2問は間違っていたという結果になりました。怪しい問題も、完全に当てずっぽうというわけではありませんでしたが、9割は固かったと思います。
まとめ
勉強方法は世界遺産検定として特別なことは何もありません。インプットとアウトプットの繰り返しが重要でしょう。アウトプットでできない問題や理解できていない知識を確認してまたインプットする。そして本番が近くなったら、出やすい問題や、特殊な問題を過去問から精査して傾向とその対策を練るというだけです。
長々と解説してきましたが、究極的にはどんな勉強もできるようになるまでやれるか否かというところに帰着します。効率の良い方法はありますが、結局合格水準まで自分で勉強すればよいだけです。
基本的に、世界遺産検定をやろうと思う人は興味を持って始めていると思うので、楽しく勉強していくのが最も良いでしょう。
私自身はこの後国家試験の勉強に移行して世界遺産検定の1級は受ける余裕はありませんが、試験に受かったのちにチャレンジしたいと思います。
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