No.3 鬼滅の刃が嫌いって話

小言

 

 世間で昨年圧倒的な人気を誇った鬼滅の刃が嫌いである。正直、蜘蛛のような敵との戦闘シーンくらいしか見ていないので完全に食わず嫌いなのだが、それでも嫌いなものは仕方がない。テレビで取り上げられると鳥肌が立つのでチャンネルを変えるまでになってしまった。

 私はアニメや漫画が嫌いというわけではない。寧ろ、高校時代はアニメばかり観ていてオタクと呼ばれる存在に近かったと自認している。そんな私にとって、2020年の初期は別に鬼滅の刃は人気のアニメの一つで話題のためにも観ておこうかしらという程度の感情しかなかった。

 そんな私がこの作品に嫌悪感を持ったのは、映画化以降の過度な持ち上げ、キメハラと呼ばれる勧誘行為が横行し始めてからであろう。訂正しよう。私が嫌いなのは鬼滅の刃という作品というよりそれを取り巻く人と環境なのだ。

特に嫌いな点は、

①これまでのアニメ作品を知らずに評価している点

自分がアニメ好きであるから故なのだが、他にも素晴らしい作品は沢山存在しているわけで何もこの作品だけが特別なわけじゃないはずだと考えてしまう。フォーマットで言えば典型的な戦闘系作品を踏襲していてジョジョやワンピースと違いはないのではないかと思っている。かつてオタクと馬鹿にしてきたような人には勧められたくないものである。

②ファンのあり方

名探偵コナンゼロの執行人の時と同じで煉獄さんを300億の男になどという馬鹿げたスローガンを掲げての布教活動や多重視聴、グッズの転売といったモラルの欠如したやり口。これは初期から作品を応援していた真のファンにとっては迷惑な話だと思うし心中お察しする。自分の好きな作品に「にわか」がはいってくるとファンの民度が下がる為、作品が人気になる事はファンにとってはやりきれない部分もあるだろう。

 では、なぜこれ程までに人気なのか。敵がいて、仲間を集めて、技を覚えて、敵に勝つというフォーマットも、作品の登場人物を推すという現象も何ら新しくないのに。これはただ、「ハマった」という現象であるに過ぎないという事ではないか。我々アニメ好きも、アニメにハマった当時にはその作品を何度も視聴して、グッズを買ってキャラに恋してということをやっていたではないか。当時はハマりすぎて周りが見えていなかったではないか。つまり新たにこの世界を知った。という事であろう。

 今回はコロナウイルスによるおうち時間で同時多発的にアニメの面白さにハマった人が連鎖した結果と捉えておこうと思う。これまでこの世界を知らなかった人がハマってしまって理性を抑えられなくなったのだとしたら、それは自分も辿ってきた道であるので、現在進行形でハマっちゃっている後輩諸君を快く許してやろうという気持ちにもなるものである。

結論 アニメは面白い。ハマるのでお気をつけて。

 

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小言

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