スキージャンプ団体を観て思うこと〜観客がモヤっとする興行で良いのか〜

小言

 北京オリンピックで今大きな話題となっているスキージャンプでの失格多発騒動であるが、スキージャンプという競技は度々のルール変更のある競技だと今回初めて知った。板の長さ、服装、ゲート変更、ウィンドファクターなどの点が変更を何度もされてきたという。

 高梨選手がメダル確実だと言われていたソチオリンピック。直前まで開かれていたW杯(ワールドカップ)では13戦で優勝10回という成績を収めていたが、結果は4位に。この時、高梨の優勝を阻んだのも、五輪から取り入れられることになった「ウインドファクター」というルール変更だったといわれた。
 今回の採寸も普段のワールドカップとは異なる態様で行われているという事でその点が物議を醸している。

我々のようなウィンタースポーツを普段見る事なく、オリンピックにばかり注目してしまう人間には、そのルールが適切か否かという判断は正直不可能である。実際ワールドカップでも同じくらい失格の出る競技であるならばそれを知らずに不満をいうのは違うのかもしれない。

ただ、今回の件などオリンピックの場で普段と異なる検査や規定、ルールの変更を設けるのはいかがなものかと思う。毎年、毎週開かれるワールドカップとは異なり、オリンピックは4年に一度しかなく、注目度が高い。人生で出られる回数も限られている。その舞台に向けて努力も戦略も立てている選手がいる中で、シーズン途中。しかもオリンピック本番でルールを変更するのは誰かの圧力や恣意的な運営が疑われても仕方がない事だろう。せめて、そのシーズンは同じルールを続けなければ、選手も観客ももやもやする結果となってしまうだろう。

常々思っている事だが、スポーツは興行である。観ている方がいるからそこに価値が生じるものであり、自己満足ではないのである。見ている方が楽しみ、納得できない競技になるという事はその競技の衰退を意味することになるだろう。

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小言

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