オランダは薬物合法?
外務省のホームページには以下の様な記載があります。
オランダでは,ヘロインやコカイン等のいわゆる「ハード・ドラッグ」の所持・販売等は全面的に違法とされ,違反者に対する取締りも厳しく実施されています。また,大麻等の「ソフト・ドラッグ」と呼ばれる麻薬についても,いわゆる「コーヒーショップ」と称される店舗での販売・消費・所持は訴追されないものの違法であり,犯罪行為にあたります。
出典:外務省 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbconsideration_157.html
原則違法であるが、実質的には販売、消費、所持は訴追されないため容認されているということでしょう。
ソフトドラッグ市場を厳格に管理した方が全面的に制限するよりも薬物による害が少ないという考えに基づいています。
日本人がオランダで大麻を使ったら捕まるの?
日本人は,日本の法律で,麻薬類の使用・所持は国外犯規定により罰せられます。
出典:外務省 http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbconsideration_157.html
とあるように違法です。大麻の場合、大麻取締法24条の2で大麻をみだりに栽培、輸出入、所持、譲り渡しのいずれかの行為が罰せられるとしており、24条の8では日本国外で犯した場合も適応されるとしている。国外にいる場合には裁判権(物理的に処罰できること)は及ばないが、帰国した時には、裁判権の行使は可能である。
しかし、実際に海外で薬物を使用しただけで帰国後捕まることはほとんどない。
「みだりに」という表現の解釈は双方可罰性というものを定義づけているとされる。双方可罰性は日本と相手国の両方が同等の刑罰規定がある必要がある。相手国にとってその行為が可罰該当行為でなかったとき(今回でいえば大麻の使用)には刑法適用ができないとされる。そのため現地で行為が完結しているときには処罰されることはないのである。
アムステルダムのホステルで大麻を勧められた話
私がアムステルダムのホステルに到着すると8人部屋にはまだ誰もいませんでした。初めてのホステルだったので少し緊張していました。しばらくすると、ヘルメットを被ったずぶ濡れの男が部屋に入ってきました。ヘルメットを脱ぐと彼は握手を求めてきました。バングラデシュ人の彼は話してみると悪い人ではなく、ホステルに泊まるのが初めてで不安という話をしたら、シーツを一緒に敷いてくれたり、コーラをおごってくれたりしました。
その後彼は煙草を吸いながら話し始めました。
君。ウィードはいらない?
ウィードって何ですか?
これだよこれ
そういいながら彼は、小瓶の中から乾燥した葉っぱのようなものを取り出し紙を巻き始めました。
それはドラッグじゃないんですか
そうだよ。この国では合法なんだ。やってみなよ。
日本ではイリーガルだから駄目だよ。やらない。
そうか。じゃあ外で吸ってくるね。
後から調べてみるとウィードというのは大麻の俗語でした。いや、やばいものじゃないか。怖。
バングラデシュ人の彼は悪い人じゃなかったし、無理強いされたわけでもなかったけどそれほどまでに薬物が根付いているという事実を実感しました。
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