トルコ旅行 2020年3月
今回は大学の友人3人でのトルコ旅行に行った際のことに関してである。コロナが流行ってきており旅行の欠航が心配されたが、トルコにはこの時期感染者がおらず特に問題なく旅行を楽しめた、日本に帰国した後、国内外でのコロナが爆発的に増え旅行ができなくなってしまったのでラストチャンスであった。世界的な観光地であるのにもかかわらず日本のサイトには情報が少ないことから、旅行の情報を集めにくいと感じた。今回はそんなトルコの観光を解説します。
基本情報
気候
3月ということだったが、日本の3月よりも少し暖かいという印象である。コートの下に着る服を薄くするくらいがちょうど良いというイメージ。
交通
交通の便は悪い。空港から市内までは、電車がなくバス利用のみで、渋滞が多いため時間が読みにくい。Uberはあるが値段が高く、普通のタクシーでのぼったくりや、携帯の盗難にあった日本人に会ったので注意が必要だ。
治安
観光都市の割には町の美しさ、治安、英語表記の少なさ等が気になる所。観光難易度は比較的高いといえる。ぼったくりや乞食みたいな人にも遭遇した。
言語
英語が意外に通じない。その代わり日本語をしゃべれる人が一定数いる。ただ、これが逆に厄介で日本語で油断させようとしているのか、親切な人なのか判断が難しい。これが観光難易度を挙げている要因である。
物価
高いという印象は受けなかった。しかし、事前に調べたよりも観光地の入場料が軒並み高いという結果であった。
イスタンブールはアジアとヨーロッパにまたがっている都市である。今回観光したのヨーロッパ側であり、観光地が多いのもヨーロッパの側である。ガラタ橋の両岸はともにヨーロッパ側である。たまにアジアとの境目だと思っている方もいるが間違いである。ガラタ橋が隔てているのは旧市街と新市街で、旧市街にはモスクや博物館がある。新市街にはガラタ塔やショッピングできる通りがある。基本的にはヨーロッパ側の旧市街に見所が集中しているので宿泊は旧市街がよいのではないか。
費用(3人旅一人分)
航空券&ホテル3泊朝食付(空港➡ホテル送迎ガイド付き) 105,590円
カッパドキアツアー 60ドル≒6,400円
イスタンブール⇔カッパドキア航空券 4,700円
その他観光食費 560リラ≒10,000円(両替分)
計≒126,690円
※今回は3人での旅行だったためツアーを選択。客室の数が増えたことで一人当たり1万円ほど加算されている。カッパドキアまで旅程に組み込んでこの値段に抑えたのはかなりリーズナブルに済んだのではないかと考えている。
宿泊先
今回の宿泊先はH&S指定のホテルであった。何よりブルーモスクの目の前であるという立地が最高である。朝食は最上階のバイキングで、テラスもあるが、この辺りのテラスはどこもテラスがあるそうで差別化はできない。自分の泊まった部屋は狭く、景色も見られなかった。アメニティも少なかったが、不便もなかった。同行人の部屋は広く普通のツインといった印象。
プラン
1日目
13:00 イスタンブール空港着
15:00 ホテル着
16:00‐20:00 イスタンブール街歩き(夕食)
2日目
9:00 ブルーモスク
9:30 アヤソフィア
11:00 地下宮殿
12:00 トプカプ宮殿
14:30 昼食
16:00‐18:00 クルーズ
3日目
丸一日カッパドキア観光
4日目
10:30 スレイマニエモスク
11:30 ガラタ塔
12:00 昼食
13:00 エジプシャンバザール&グランドバザール
19:45 イスタンブールからフライト
流れ
1日目 16:00‐20:00 イスタンブール街歩き(夕食)
旧市街側から橋を渡って新市街側を探索しました。
旧市街の側からガラタ橋を撮った写真。遠くにガラタ塔が見える。ガラタ橋は岸の付近は2層になっており下の層にはレストランが並んでいる。上は普通に歩いて渡れる橋だが、多くの釣り人がいる。小さめの魚が釣れているようだった。
新市街カラキョイ地区のイスティクラル通り。タクシム広場という大きな広場から旧市街方面に延びている通りで多く人でにぎわっている。ネットには路面電車が通る画像があがっており、線路もあったが一度も目にすることはなかった。
夜のガラタ塔。全体的に紫っぽいライトアップが施されていて美しい。イスティクラル通りを歩いた先にある。
遠くにスレイマニエモスクを望んだ夜景。ガラタ橋の新市街側から撮影。Go Proの夜景モードで少し盛れているかもしれない。明かりはそこまで強くない。
ガラタ橋の下のレストランエリアで、楽しみにしていたサバサンドだったが、パンがぶ厚すぎてイマイチの味わい。空港からホテルまで連れていってくれたガイドによると、橋の下のレストランはぼったくりが多いので入らない方が良いらしいが、屋台のような販売形式だったため、買ってみた。
夕飯はキョフテ。牛肉のミートボールのこと。見た目は決していいとは言えないがかなりジューシーでおいしかった。確か6つで12リラくらいだったと思う。
2日目 9:00 ブルーモスク
2日目を中心とした、イスタンブール市内の歩き方は別記事で詳しく解説する予定なので、個々の場所の説明は軽め。
ブルーモスクを含め多くの観光地が工事中だったのは残念。ここは内部も外部も工事をしていて、生々しく鉄筋が見えていた。実際のイスラム教徒の方が使うモスクで入場は無料。工事もなく天気が良ければもっと綺麗に見えたと思われる。
9:30 アヤソフィア
入場料 100リラ
こちらもブルーモスクから徒歩5分ほどの位置にあります。我々が観光した数か月後にはイスラム教のモスクに戻すという話があったことで話題になった。内部は博物館のようになっており、キリスト教のモザイク画などキリスト教色が強かったのだが、モスクになったら撤去されてしまうのでしょうか。事前に調べていたよりも入場料が爆上がりしていた。
11:00 地下宮殿
入場料 30リラ
バシリカ・シスタンという地下宮殿。アヤソフィアのすぐ近くだが、何分地下に位置するため地上の外観では少しわかりにくい。柱が立ち並ぶ空間は真っ暗。写真はかなり光を集めているので明るくも見えるが、実際はほとんど何も見えない。地下宮殿とは言うものの、地下貯水槽として使われていたものです。奥に進むとメデューサの頭が柱につぶされているものがあり、それも見どころ。
12:00 トプカプ宮殿
入場料 72リラ ハレム42リラ
オスマン帝国君主の居住した宮殿がトプカプ宮殿。現地の人はトプカピと言っていました。かわいいですね。博物館としての食器や小物が展示されている部屋や、宝物館、宮殿そのものの内装や外観を見て楽しめる場所となっており、非常に広大な敷地に多くの庭園がある。個人的には青のタイルを基調としたモザイクな内装がよかった。写真は宮殿内のハレムのスルタンの広間と呼ばれる部屋で、美しい。ハレムは別料金ですが、非常に美しい部屋がたくさんあるので是非見学してほしい。
14:30 昼食
トルコと言ったらケバブですから、昨日のキョフテ屋の向かいのケバブの店へ。炭焼きの良いにおい。日本のドネルケバブとは違います。食べ方が難しかったが、肉のうまみを存分に感じられた。
16:00‐18:00 クルーズ
130リラ(€15)
500円くらいで乗れるとの事前情報とは打って変わって€20がデフォルトになっていた。親切なトルコ人が値切ってくれて€15になったが、かなり高めの出費。乗り場近くのガラタ橋をくぐるあたりはかなり興奮もあったのだが、徐々に見所がなくなっていく。アジア側とヨーロッパ側の境のボスポラス海峡を渡っていると思うと感慨深いものがあったが、帰りは同じ経路なので退屈である。また、雨も降って甲板は非常に寒く、船室で暖を取るようになった。コスパは悪いという印象。
3日目丸一日カッパドキア観光
イスタンブールからの日帰りの弾丸カッパドキア観光。60ドルで昼食と英語ガイド付き。途中の売り込みがうざかったが、カッパドキアの奇岩群は非常に不思議な形でよい経験となった。もっと近くで見たい気持ちもあった。
ギョレメパノラマと呼ばれる地。エセンテペと呼ばれる場所にある。カッパドキアで一番のパノラマを堪能することができる。カッパドキア観光のハイライトともいえるだろう。
ギョレメ野外博物館はキリスト教の教会として利用されていた。意外だったのだが、この地域ではキリスト教の信仰がイスラム教から隠れて行われていたらしい。巨大な岩に穴があけられており、教会の他にも、教育施設や礼拝堂として使われていた形跡が残る。
この地域は陶器の製造が盛んとのこと。奇妙な形のこの陶器は肩から掛ける水差し。確かワインを入れるといっていた。このほかにも、たくさんの陶器を見せられたどれもカラフルで見栄えがいい。しかし高価なので自分は手が出なかった。
4日目 10:30 スレイマニエモスク
世界史の教科書にも載っているモスク。こちらもモスクのため入場は無料。他のモスクや博物館の多くが改修中である中、この、モスクは回収がなく、内装も非常にきれいであった。ブルーモスクやアヤソフィアから少し遠く、日本の観光サイトには何故かプランに入っていないのだが、最も良い観光地の一つであったといえる。遠くから見ても非常に存在感のあるモスクであった。
11:30 ガラタ塔
入場料 35リラ
下からガラタ塔を見てもそれほど高い建物でもなく、のぼるまでは正直それほど期待していなかったが、のぼって本当に良かったと思う。この地区自体が坂の上に位置することもあって結構な高さで金角湾を見渡せる。この日は天気が良いこともあって最高だった。夜ものぼることができるが、夜景がめちゃくちゃ綺麗というわけでもないので昼の海がきれいに見えるタイミングがベストではないだろうか。
12:00 昼食
期待していたのに、残念な結果になったサバサンドにリベンジ。ポイントはガラタ地区の橋の脇を入って炭火でサバを焼いていてラップタイプのサンド。これが非常に美味であった。まず焼き立てのサバがホクホクでうまい。ハラペーニョの絡みが絶妙に効いていて、野菜とサバがトルティーヤに包まれて一体感があり最高である。ぜひ探してみてほしい。
13:00 エジプシャンバザール&グランドバザール
エジプシャンバザールはスパイスだったり、陶器を売っている。グランドバザールも同じく布製品や骨董品、貴金属を取り扱っている。二つのバザールは隣接しているので違いもよくわからないかった。ここではお土産を買うことになる。値引き交渉ができるが、私は十分に安い値段を提示されたのでそのまま飲んだ。また、両替のレートが最も良いのもこのバザールの両替商である。ガイドには治安が悪くスリが多いとのことなので注意する必要はある。
まとめ&観光指南
事前に観光について調べてみるのと、実際に行ってみて異なる点が多い。また事前に集められる情報も観光地の割には少ないという印象があった。特に博物館や聖堂、クルーズの値段はネットの情報があてにならないので、近い期間に旅行に行った人のSNSを確認するのが一番良いと思う。
別記事で書くが、しようと思えば予算1万円ほどでカッパドキアの日帰り観光は可能である。おすすめではないが、時間がない中で行ってみたいというのであれば、よい経験になる。
日本語が中途半端にしゃべれる人が多いが中には悪い人もいる。ブラシを拾ってあげたら、勝手に靴磨きしてきてカネをせびられたり、トルコアイスで勝手に大きいサイズにしたり、料金を吊り上げられたりした。日本語で「どうして警戒するの」などと聞いてくるから通じてないふりをしての素通りが難しい分たちが悪い。親切そうだからと言って簡単についていってはいけない。
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