リアルな旅行記(パリ)

旅行
嫌なこともあったパリ。でももう一度行きたい気持ちになる場所



2019年9月パリ2泊3日

普通のお役立ち情報ばかり書いていても退屈だと思ったのと、旅行をしてみてのリアルな感情を残しておきたいと思ったので自由に書くコーナーである。旅行していて、本当に良かったことや嫌だったこと、感じたことを率直に書かせていただく。

フランスのパリは自分が訪れる前に知り合いが何人か観光してきており、アドバイスをもらいもしたが、物騒な噂もいくつか聞いていたのでかなり警戒をしていた。特に留学開始から一か月以上たっており、旅行も終盤で一週間近く一人行動していたため、ホームシックを患ってもいた。正直トラブルも多くて早く帰りたいという気持ちでいっぱいだった。とはいえ、かなり観光地としては魅力のある都市でもあった。

到着。パリ北駅を出た瞬間理由もなく緊張感が走った。やはり黒人が多い。車の交通量や人の量も多かったこともあるかもしれない。19時ぐらいであったが、まだ明るかったので徒歩で行けるサクレクール寺院に向かうことにした。寺院は高台にあるのでかなり上るのは大変だったが、平坦なパリの街を上から見下ろせてかなり気分は良かった。寺院にはよくわからず入らなかった。これまでの国と比べて圧倒的に人が多くて景色を楽しむのも大変だと感じた。

サクレクール寺院の丘を下ったところで黒人に囲まれ恐喝された。被害は5€だったがかなりショックだった。結ばれたミサンガは気持ち悪くて捨てた。この時ロンドンの両替でぼったくりされていたことにも気が付き気分が沈んだ。

パリ北駅近くの宿に到着。戦時中の病院の二段ベッドのような劣悪な空間であったことにさらに気持ちが落ち込む。スマホが充電できないことに気が付く。せっかくブリュッセルでSIMカードを新調したばかりなのに。この時点でモバイルバッテリーは満タンでスマホの充電は30%ほどで残り2日観光してロンドンに戻る必要があった。スマホが使えなくなるかもしれないことに、かなり不安な一夜を過ごした。

観光初日。宿から早く出たくて、まだ薄暗い中出発、地下鉄は治安が悪いということで使用せず徒歩で観光。バスティーユ跡を通ってノートルダムへ向かう。ここら辺は中に入れるわけでもなく、ちょっと見て写真を撮るだけ。

ルーブル美術館に到着。入り口で自分の荷物の大きさが大きすぎるのではと逡巡する。リュックをつぶして強引にセキュリティを突破。侵入に成功。朝早くに来たが結構人がいる。さすがに館内が広すぎる。最初の方は人作品ずつ見ていたがそんなことをしている余裕はない。有名作品を目指して、何となく、惹かれる作品にだけ近づく戦略に変える。民衆を導く自由の女神とミロのヴィーナスが個人的にハイライト。大学でフランス文化や美術について学んでいて知っている作品が多かったのはアドバンテージだった。

昼食。先輩に紹介してもらったエスカルゴ専門店へ。エスカルゴはなんだか臭みがあって微妙な感じだったが、メインのサーモンを非常においしくいただけた。ルーブル美術館に近いので訪れやすいのではないだろうか。

チュイルリー公園からエトワール凱旋。途中にコンコルド広場やシャンゼリゼ通りがあるが、ずっと直線で勾配もないのでかなり早い段階で凱旋門が遠くに見える。だが、実際この直線は3.6キロあり歩くと40分くらいかかる、見えているのに40分も歩く感覚は新鮮だった。

シャンゼリゼ通りで買うものは特にもなく、エトワール凱旋門へ。上りたいと思ったのだが、円形交差点に囲まれて凱旋門に近づくことができない。色々と探した結果地下鉄の通っている地下から上ることができることを発見。これも多くの人が並んでいた。こちらも荷物の持ち込み制限や荷物監査があった。大きさはおそらくアウトだったがこちらも何とかセーフ。この国は意外に荷物検査が甘いのだろうか。階段を上って頂上へ。私はエッフェル等ではなくこちらを選択。理由は値段と凱旋門の方が道路の終着点として位置しており非常に良いと勧められたからである。パリは平らであり遠くまで見通せるのがよい。歩きっぱなしだったのだが、スタート地点のモンマルトルのサクレクール寺院がかなり遠くに見えて歩いた実感がわいた。

その後、エッフェル塔へエッフェル塔は真下から見るよりも少し離れた広場のような場所から見る方がきれいである。トロカデロ庭園という場所である。この位置からだと夜景もきれいであるとのことだったが、さすがに夜のパリを一人でいるのは怖いなと感じたので歩いて宿まで帰った。この日は人生で最も歩いた日といえるかもしれない。

宿に帰る。大きな問題としてスマホの充電ができない問題があったがこの日同部屋となったバングラデシュ人が優しくていろいろ会話も弾んだし、充電器を貸してくれた。これがホステルならではの交流としても嬉しかったし、留学直後ということもあり英語で会話できるのも非常に嬉しかった。ただ、その夜ホステルからたたき起こされ、その日の予約がキャンセルされていることを知る。何とかお金を払って事なきを得たが勝手にキャンセルしないでいただきたいものだと思った。

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最終日、ヴェルサイユ宮殿へ向かう。既に現金はないのでクレカで地下鉄に乗ろうと思ったが、なぜかクレカでチケットが買えない。30分ほどトライして、同じ駅の他の改札口の券売機でようやくクレカが使えた。なぜ使えなかったのかは検討もつかない。パリの地下鉄の治安の悪さはいろいろと話を聞いていたが、かなり警戒していたからか、特に問題はなかった。意外なことに日本の通勤ラッシュのような結構な混雑があった点は大変であった。ヴェルサイユに向かう電車が何故か止まっているようで少し待たされたが比較的早く他の電車が来たので事なきを得た。その列車内ではアコーディオン弾きがいたのが、ヨーロッパの雰囲気を醸し出しているという好印象であった。

ヴェルサイユ宮殿は行く価値あり。豪華な部屋の数々、飽きない大量の絵画。作りこまれた庭園。趣の違うトリアノン宮殿など長時間滞在しても飽きないだろうとかんじられた。とくに鏡の間は世界史の舞台でもあることから非常に興奮と感動。部屋自体の美しさに感嘆した。ただし、敷地が広すぎて旅行終盤としてはつらいものがあり、内容は飽きていないのだが、体力が持たないという現象が起こった。

パリ中心部に戻りヨーロッパ旅行最後の食事。少し奮発してコース料理をいただく。コンスタンという料理人が建てたお店ということでカウンターにて比較的安価にコース料理が食べられるのは最高であった。イギリスに長期間いたこともありフランスの料理はレベルが違うほどおいしかった。

そこから駅まで歩いてロンドンへ帰る。荷物チェックで「奴はニンジンを汚いケツの穴に突っ込みました」とどこで覚えたのかわからない日本語を連呼している陽気なおじちゃんがいて反応に困りはしたが特に問題なく、ロンドンへ帰れるようであった。ヒースロー空港のホテルに着けば、USB端子からスマホを充電できることを考えるとその心配もなく。SIMの心配もなく。少しヨーロッパを離れることにノスタルジックな気持ちになりながらパリを後にした。

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