リアルな旅行記(トルコ)

旅行


トルコ自由記

普通のお役立ち情報ばかり書いていても退屈だと思ったのと、旅行をしてみてのリアルな感情を残しておきたいと思ったので自由に書くコーナーである。旅行していて、本当に良かったことや嫌だったこと、感じたことを率直に書かせていただく。

トルコ旅行はイギリスへの留学で仲良くなった友人2人との3人旅であった。ここのところ家族や一人での旅が多かったため非常に新鮮な気持ちで旅行に臨むことができた。一人旅ではミスや迷子が結構精神的にきついものがあり落ち込むこともあるが、友人といるとたいしたことのない笑い話に代わるから不思議なものである。また、2020年3月初めだったのだが、コロナの流行で海外旅行もギリギリのタイミング。1週間遅ければ渡航できなかった可能性も高かった。今回もトルコで感じたリアルを赤裸々に綴らせていただく。

カタール航空にてカタール経由での旅行。かなりフライト時間は長い。カタール航空は中々サービスがよく食事も3種類から選べること。エコノミークラスでもスパークリングワインをいただけることが高評価であった。トランジットは実はこの旅行が初めてで少し緊張した。乗り換え時の手荷物検査では飛行機内で配られた水を持ち出せないということも初めて知った。なかなか不便なシステム。カタール‐トルコ間のフライト時間は短めだが飛行機の型番が古いようであった。特に不便もしなかったけども。

 

予定より少し遅れて13:00ほどにイスタンブール新空港へ到着。パスポートコントロール等滞りなく突破。今回は行きのみ送迎の運転手がついてくれるので彼の案内に従うだけで済んだのだが、これが非常にありがたかった。日本語堪能なガイドによる巨大なベンツでの送迎。カッコいいベンツがあるなと思っていたら、自分たちが乗る車だった。ガイドは乗車中、観光スポットの良しあし、修繕の様子。お金の使い方。おすすめのレストラン、治安等についてこちらの質問に何でも答えてくれた。このことがのちの観光に非常に役立った。

ホテルのチェックインもガイドが仕切ってくれた他、グランドバザール内にある、レートの良い両替商を紹介してくれるなど至れり尽くせりの神待遇であった。

この日はもともと、市内を巡りながら新市街の方まで行ってみようという予定で、1時間ほど歩いてタクシム広場まで行き、何か食べ歩きできないものかと、ケバブやサバサンドの店を探していた。ここで、日本人に声をかけられた最初は警戒して、無視しようと考えたのだが、どうも困っているらしく話を聞くことにした。聞くとことによると、彼はイスラエルに留学していて、コロナの影響などいろいろあってイスタンブールに来ているそうなのだが、携帯を失ってしまったらしい。航空券などのデータがその入っているということもあって非常に困っているとのことで、とりあえず日本の両親か日本の大使館に電話がしたいとのことだった。私たちも電話の手段がなかったのだが、周りのトルコ人に携帯を貸してもらえないか頼んだり、携帯ショップで短期の契約ができないか聞きまわったりしたのだが、試みは失敗に終わってしまう。公衆電話を何とか地下鉄の構内に見つけたのだが、この国の公衆電話は消防や警察など以外にはかからないポンコツであることも後で発覚した。3時間ほど、ともに行動し連絡手段を探したが特に役に立てることもなく申し訳なさと何となくの無力感で別れることとなった。彼はとりあえず翌日空港に行って話をするらしい。

分かれるころにはもうあたりは暗く、サバサンドと、キョフテを食べて宿に戻った。サバサンドはパンがパサパサしすぎてあまりおいしくなかった。キョフテはガイドが紹介してくれた店を訪れたが、これがなぜだかかなり美味しかった。ただの肉団子なのに特有のスパイスでも使っているのだろうか。

2日目。この日はよくあるイスタンブール観光といったところである。ブルーモスク、アヤソフィア、トプカプ宮殿、地下宮殿、ボスポラス海峡クルーズといったラインナップ。ガイドに言われた通り、イスタンブールパスは元が取れないと考え購入しなかったが、アヤソフィアは72リラ想定が100リラに値上がりしていたのには驚いた。地下宮殿以外のすべての場所が修繕中で特にブルーモスクは内装がほとんど見られなかったのは残念であった。個人的にはアヤソフィアの異文化融合感あふれる内装、トプカプ宮殿のハレムのタイル装飾をはじめとした美しい部屋の数々、落ち着いた雰囲気の地下宮殿は見応えがあった。はあまりマイナーな博物館は見学しなかった。ガイド曰く、有名観光地の下位互換に過ぎない展示が多いことと改修中の建物が多いということであった。事前計画で参考にしていただければ。確実に行くとよいのがアヤソフィア、トプカプ、地下宮殿プラスして無料で入れる、モスクといったところだろうか。

観光施設の値上がに加えて、クルーズ料金もネット情報では高くても25リラ(≒350円)ほどであったのだが、実際にはどこの会社も20€(≒2500円)でありかなりの値上がり幅であった。350円くらいのクオリティだと考えれば感動するのだろうが、2500円にしては…といった印象。

別記事でも書いたが、この辺りでは日本語が話せる人が多くて対応が難しかった。まず、日本語ガイドをしているトルコ人で我々の送迎ガイドの名前を知っていたので信頼して話しかけた。思うにこの国の人は基本的には親切なのだと思うが、この親切が厄介であった。彼は地下宮殿の場所の案内をしてくれたが、ついでにおすすめの絨毯屋があるといって連れていかれた。断り切れず、絨毯屋の二階に連れていかれた。結果としてこの絨毯屋はいい人だった。日本語堪能で、日本の百貨店に出品したこともあるという。興味があったらまた寄ってといい、普通に帰してもらえたからよかったが、普通絨毯屋の二階に連れ込まれたら1円も払わずに帰ることはできないだろう。このように、親切がこちらの想定を超えてくることが少し怖いのである。

つぎに遭遇したのは、アヤソフィアの前でこの辺りのバス停を探しているときに話しかけてきた、日本語が上手な親切なトルコ人である。まったく日本語が通じないトルコ人の自称歌手の人と二人で行動していたのだが、探していたバス停の場所、乗り方を教えてくれ、キオスクで交通カードの購入と必要額のチャージ、クルーズの手配と値切り、トプカプ宮殿への案内など専属ガイド並みの親切さを発揮された。日本語とトルコ語は文法が似ているため話しやすいとのことだが、かなり上手だった。トプカプ宮殿観光後、自称歌手の人がお茶でもどうかと誘ってきたが、流石に怖いのでお断りした。この距離の詰め方がトルコでは普通なのだろうがこちらとしては早急な印象である。

そのほか、クルーズを待っているときに「日本コロナで大変だから、みんなトルコに逃げてこればいいのにね。」「これは猫じゃなくて犬だよね。」などと親切かつ面白いおじさんにもあった。

 

3日目。この日はカッパドキアに日帰りで行った。カッパドキアは日帰りで行くもんじゃないというのはどこの観光サイトにも書いてあることだが、イスタンブールも3泊4日には長すぎるし、日帰りで少しでもカッパドキアを感じられればという気持ちもあった。ベルトラでツアーを探すと3万円以上するツアーが多くてなかなか現実的でないと思ったが、同行する友人が現地ツアーを英語で手配してくれて、総額1万円ほどで行けることになった。

果たして、カッパドキアの奇岩群を見ることができたのは極めて良い経験になったといえる。まずカッパドキアが極めてキリスト教の信仰に寄与しているという事実には驚かされたし、ヒッタイトの時代からあるというのも時代のスケールを感じた。かなり変な形状の岩がたくさん見られて、ただの変な形をした岩といえばそれまでだが、いくつも連なっていると流石に迫力が違ってくる。願わくは、もっと至近距離で見たかったという気持ちはある。さらにツアーにて工房や宝石店による時間が長すぎて観光の時間が短すぎたのは少し残念だった部分でもある。カッパドキアも3人で訪れる予定だったが、一人がパスポートをホテルにおいてきてしまって国内線の飛行機に乗ることができなかった。海外旅行の際にはたとえ国外に出るときだけでなくパスポートを携帯しておくことが重要だと実感した。ベルトラのツアーよりは日帰りでも安く済ますことができたのは大きいが、内容面は比べていないのでわからない。いずれにせよ日帰りでは気球に乗れないし、全部を見て回れるわけではないので1泊以上した方がいいのは明確だった。

4日目。カッパドキア行きを逃した友人とも合流し、のんびりとしたイスタンブールライフを楽しんだ。その友人は前日おいしいごはんとハマムというお風呂に行ったということであった。この日はスレイマニエモスクへ向かう。ブルーモスクに似ているようでいて修繕していないのがよい。世界史でもスィナンが設計したということで習う場所で立派なモスクでかなり満足感は高い。次にガラタ塔へ。ここへは一日目に日暮れ前にのぼろうかという話があったが、この日に行って正解であった。まず最終日は滞在中最も天気が良かったこと。さらに、ガラタ塔は昼間見るべき景観スポットであると感じたからである。特に太陽光を反射する金閣湾の様子が素晴らしく、期待していた以上に高い位置から景色を楽しめるのが最高だった。ガラタ橋付近で見つけたラップタイプのサバサンドも美味だった。こちらも海が一望できる客席に熱々の炭火サバサンドがこの旅行のハイライトの一つであることは間違いない。

時間と残りのお金を使ってバザールにて青い眼玉のお守りを買ったりカフェに入ってケーキを食べたり時間をつぶして早めにバスで空港に向かった。もっと食事を楽しんでおけばよかったと最後になって感じた。

今回の旅において、いくつものトラブルがあったが、一緒に旅をする人がいるからそこまで心労が大きくなく楽しい思い出となった。一人旅も自由でいいが友人との旅行も捨てがたい魅力があると思った。



スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
旅行

コメント

タイトルとURLをコピーしました