【インド】渡航前に知っておこう!~困ったことの数々~

旅行

困らされた国インド体験記

日本の常識が通用しない国インド。今回は南インドを観光して苦労したこと困ったことを綴っていきます。海外旅行ならある程度仕方ない部分もあるのですが、インドは他の国と比べてもかなり異様な部分が多かったのでまとめさせていただきます。事前に知っておけば回避手段を講じたり、心構えができると思いますので参考にしていただければ幸いです。

空港

インドの空港が特殊なのか、チェンナイだけ特別なのかはわかりませんが、フライトの4時間以内でないと空港の建物自体に入ることができないというルールがあり、建物に入るためには、警備員にフライトのチケットとパスポートを見せる必要があります。少し早く空港に行ってのんびりしたいという人に不便であることはもちろん。出入りが自由でないのは面倒ですね。ただ、人口が多いこともあって、この規制によって空港内の人数が少ないのは過ごしやすいとも思いました。

パスポートコントロール

この旅行で最もイライラしたポイントでした。インドはここ最近出国前にビザを取得する必要がなくアライバルビザを取れば入国できるためかなり観光するハードルが下がった印象でした。飛行機を降りてアライバルビザの列に並ぶと前に4組後ろに1組とアライバルビザを利用する人は少ないようで早く入国できると考えていました。しかし、個ここから一筋縄でいきません。手書きの申請用紙の内容を一つ一つ手打ちでパソコンに入力していく職員。一人の審査に10分から15分かかります。さらに、それが終わると一旦ゲートを通って外に出されたうえで、ビザのお金を払ってまたアライバルビザ用のパスポートコントロールに戻され、さらに5分ほど何やら手続きがあります。奥に人がたくさん余っているのに2つのカウンターしか用意しなかったり、不慣れな職員がもう一人の職員を呼んでやり方を教わっていたりと非常に非効率で、パスポートコントロールを突破するころには、荷物もすでに自分たちのモノのみが置かれており、他のお客さんはほとんどいないという状況でした。正直IT大国だの、数年後には中国を抜くだの言われていますが第4の都市がこの有様ではインドの発展は少し時間がかかるように感じられました。

移動

オートリキシャ

まず、移動手段としてオートリキシャというトゥクトゥクのような三輪車がたくさん走っています。これらは交渉性で値段が決まり、たいていの運転手は高額を吹っかけてくるのでいちいち駆け引きをするのが日本人としてはかなりめんどうくさいと感じることでしょう。

Uber

長距離移動にはタクシーを使えます。Uberが利用できるので使いました。Uberなのに、現金支払い必須。高速料金別途というUberの良さがほとんど得られないシステムでした。最初から料金は決まっているので遠回りやぼったくり等の心配はなく、その点は安心感がありましたが、やたらと運転中に話しかけてくると思ったら、マハーヴァリプラムでの貸し切り運転手もやってやるよということで、売り込みがかなりしつこかったです。

交通ルール

何よりも運転の粗さや交通ルール無用の運転が目につきます。まずはクラクション。何かあるとすぐにクラクションを鳴らします。渋滞で車が動いていないときにもイライラしてクラクションを連打しているのか常に街にクラクションの音が鳴り響いていて、歩行者の身としてはかなりうるさく、驚いてしまうため不快でした。私の乗車したタクシーも高速道路で前に車があるたびにクラクションを鳴らし続けており、しまいには牛にもクラクションを鳴らす始末。さすがに意味ないだろ。と思いましたが、牛は足早に高速道路を横断していきました(これは流石に笑ってしまった)。特にこの運転手はスピードの出しすぎでかなり乗っていて怖かったです。

車線無視というのもよくあります。2車線道路を3車線道路として使っていたり、道路でもない路肩を利用して他の車を抜いて行ったりとまったくもってルール無用。こんなめちゃくちゃな運転をしているのに少しぶつけられるとすぐに降りてきて問題にし始めるのだから困ったものです。

お金

両替

基本的には日本の円が両替できないのであらかじめ日本の空港でドルを用意しておくか、ATMで海外キャッシングをすることでインドの通貨であるルピーを手に入れる必要がある。両替はレートが悪いことが多いのと前述のとおりドルからの交換となるため避けたい気持ちがあったのだが、ATMが空港周辺でまったく見つからない。事前にあるとされていた場所のATMが撤去されていました。街の中にもATMがあるのですが多くのATMは使用することができないのなかなか現金が手に入らない。かといってクレジットカードに対応していないお店も多いので現金の確保は急務という状態が続き旅の多くの時間をルピーの確保に充てることとなってしまいました。

言葉

旅行地を選ぶにあたって、英語が通じるか否かというのは旅行の難易度を分ける大きなファクターですよね。インドも英語が通じる国ということで安心していました。確かにインド人は英語を聞き取ってくれるのでその点に関しては問題ないのですが、英語を話すということになると途端に聞き取りにくくなります。インドの訛りがすごすぎて通常の英語の様には聞こえませんでした。自分のリスニング能力に自信がなくなりました。前述のタクシーの運転手の売り込みもゆっくりと身振りを踏まえて聞いたためようやく理解できたという有様でした。「リゾート」といっているのが「デザート」にしか聞こえず、海に行くからビーチのことを砂漠といっているのかなと勘違いしていました。インド英語舐めるべからず。

まとめ

両替の問題だったり、交通手段の使いにくさの問題に関しては、インド以外の国でも経験するような話なのですが、パスポートコントロールに関してはかなりイライラしました。日本でビザを取っていた人たちはすいすいと通過していたので値段的には高くなりますが、次の旅程が迫っている方は日本でビザを取っておいた方がよいかもしれません。

困ったことは多いのですが、海外旅行で日本にいるときのように不自由なく過ごせてもあまり意味がないというか、カルチャーをその身に感じられていないのはもったいないと思っています。ある程度の不自由さはカルチャーとして受け入れ、身をゆだねたいものですが、お金と時間の問題は知っていれば回避できる部分もありますのでインドへ旅行を考えている方は特に情報収集を徹底するとよいでしょう。

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