1か月で9か国を巡るヨーロッパ周遊計画|節約と工夫で旅を楽しむ実録レポート

旅行

長期の海外旅行を考えるとき、費用や移動手段、日程の組み方など、事前に検討すべきことは多い。特にヨーロッパのように国をまたいで移動する場合は、計画の立て方次第で旅の快適さや出費に大きな差が出てくる。

この記事では、筆者が実際に行った1か月間のヨーロッパ周遊旅行をもとに、航空券の取得から日程の組み方、宿泊や交通の工夫、節約のポイント、そして旅先でのトラブルまでを記録している。旅行をこれから計画する人や、できるだけ無理なく費用を抑えたいと考えている人にとって、何かしら参考になる部分があれば幸いだ。

## 旅行のきっかけと準備

– 旅行を決めた理由

旅行1年前ほど。ちょうど1年後に時間が取れることが分かっていたので、旅行の計画を開始。期間は1か月。場所はヨーロッパ。国が多くて周遊しやすそうというのと、行きたい国がいくつかあるというので決定。また、弟がオランダで1年間住んでいるということもあって一緒にヨーロッパを観光できるというのも大きかった。

– 航空券の選び方と予約の工夫

航空券は7か月前に取得。シンガポール経由でのミュンヘン往復のチケットを110,744円で手に入れた。1年前くらいからスカイスキャナーで航空券をチェックしていた。航空会社の候補はシンガポール航空かエアチャイナが格段に安いのでどちらかになりそうだと思っていた。大体12万円から15万円ほどが候補で、他の候補地はベルリン、ミラノ、ローマ、アテネ、バルセロナなど。このうちベルリンは途中からスクートを使うということでなし、アテネはアテネの周辺の国がマイナーすぎるというのと、電車での国境を超える方法があまり情報がないため除外。エアチャイナよりかはシンガポール航空を優先したいと思っていた中で、唯一のシンガポール航空の区間である。ミュンヘンが11万円台で出たところで決定することになった。なお、行きと帰りで違う都市を選ぶということも考えたが、安い飛行機が見つからなかったり、行きと帰りで航空会社が異なる可能性があったことから断念することになった。

## 行きたい都市の選定とルート構築

– Sランク・Aランクの都市

 

Sランク

  • ドブロブニク
  • ローマ
  • フィレンツェ
  • ヴェネチア
  • コルマール
  • バルセロナ
  • モンサンミッシェル

Aランク

  • プラハ
  • ウィーン
  • ブダペスト
  • ケルン
  • ベルリン

弟の希望でオクトーバーフェストに行きたいとのこと。9月21日(土)から10月6日(日)まで

– 脳内会議とルートの試行錯誤

  • プラハ、ウィーン、ブダペストは一連の流れで行けそう。ウィーンから日帰りでブラチスラバは行けそう。
  • ミュンヘンから行くならベルリンか?さすがに移動距離がありすぎるからプラハが丁度いい距離か。
  • チェコならフルボカー・ナド・ヴルタヴォウ城、チェスキークロムロフ。オーストリアはハルシュタットもいけるとよいかな。ウィーンからハルシュタット日帰りとかは厳しそう。
  • クロアチア行くならプリトヴィツェも行きたい。プリトヴィツェは10月から入園料が安くなるが10月以降にできないものか。
  • ドブロブニクからは飛行機使わないと厳しそう。船もありか?(時間かかりすぎる)飛行機使うとしたらイタリアのどこがよいか。イタリアの都市を回る順番はヴェネチア→ローマ→フィレンツェ→ミラノか?
  • ミラノからスペイン方面にモナコやマルセイユを経由していくか?バルセロナからパリまでの移動手段がきつい。
  • ミラノからスイスを通ってコルマールの方に抜けたい。スイスで行きたい場所ツェルマット、ユングフラウ。スイスはバス移動不可。交通費も宿泊費も食費も高すぎる早めに抜けねば。
  • コルマールからモンサンミッシェまで行けないか?残りの日数的にかなり弾丸で厳しくなる。パリからでも日帰り厳しそう。パリはもう一度行ってもいいけど、またチャンスありそうだから無理しなくてもよいか。
  • コルマールの後暇だから、ルクセンブルクかオランダにでも行くか?ルクセンブルクは交通網が十分じゃない。オランダは流石にミュンヘンまで遠い。
  • ケルンの後、フランクフルトとか寄ってみようか→フランクフルトには観光スポット乏しい。
  • ミュンヘンで時間が余りそう。ノイシュバンシュタイン城は行きたい。ミュンヘンから日帰りで行ける中で一番魅力的なのはザルツブルク。ザルツブルクからならハルシュタットもいけそう。
  • 最初にケルンの方に向かう逆回りはどうだろうか。

この時点での確定事項

  • スタートとゴールはミュンヘン(航空券の関係)
  • オクトーバーフェストに参加するために、9月17日に到着したのち、21日まではミュンヘン付近に滞在する必要がある。
  • イタリアには行きたい都市が多いため、確実に旅程に組み込む。→10月2日に弟とローマにて再合流予定

仮の所要日数を書き出す

プラハ1日

ウィーン2日

ブダペスト2日

プリトヴィツェ1日

ドブロブニク1日

ローマ3日

フィレンツェ2日

ピサ1日

ヴェネチア2日

ミラノ1日

スイス1日

コルマール1日

ケルン1日

日数の割り振りスケジュール

日程の組み方

行きたい都市書き出し

なるべく車中泊で宿泊費削減。→深夜街を歩いたり、目的地に降ろされると防犯上不安なのでなるべく22時くらいにバスに乗り6時くらいに到着するような夜行バスを選びたい。

ホステルには夜遅くに着くのはなるべく避ける。→暗い中ホステルを探すのは大変。他の人がすでに寝ている可能性あり。そもそも知らない土地を夜、大荷物を持って歩くのは防犯上危険。

ヨーロッパパスではなく基本的にバス移動を選択。→安い。夜行がある。直前予約でもそんなに高くならないので、流動的な旅程を組みやすい。

※一人旅だと、基本的に時間は有り余ることはわかり切っているのでなるべく歩くことで交通費を節約しつつ、時間をつぶす。

宿や交通機関の予約

バス停や駅などの場所と基本的な観光地が集まる場所との距離感を意識して宿泊場所を決める必要がある。

※費用の計算

1日当たり2万円(食費、交通費、宿泊費、観光費それぞれ5000円程度)

※必要なものの購入

完成版日程表

以下が出発前に作った日程表である。すでに予約や支払いが済んでいる交通手段や宿泊費、変動がない入場料は入力済み。

ポイント

  • 時間が余った時に行こうと思っていた、ザルツブルク、ハルシュタットにはじめに行くことによって、オクトーバーフェストにまでミュンヘン周辺で時間を稼ぐことに。
  • ミュンヘンから夜行バスで行ける都市が、プラハorベルリンだったのでプラハを選択。
  • 全体としてはドイツ→チェコ→オーストリア→ブダペスト→クロアチア→イタリア→スイス→フランス→ドイツという流れにした。
  • ミラノからスイスを通ってコルマールに抜けるという流れが非常にスムーズだったため採用。
  • ドブロブニクから最安でイタリアに行けるのがバーリだったため、バーリを追加。
Schedule 2024年9月17日(火) – 9月23日(月)  
日付 時間 スケジュール 費用 宿泊先
         
1日目


9月17日
(火)
7:00 ミュンヘン  
ザルツブルク
11:00 ミュンヘン→ザルツブルク 10€
13:10 ザルツブルク着  
  ザルツブルクカード 31€
  カフェザッハー  
     
2日目


9月18日
(水)
7:22 ザルツブルク→ハルシュタット 31€
ザルツブルク 55.55 €
10:00 ハルシュタット着  
  ハルシュタット岩塩鉱+ケーブルカー 40€
     
     
     
3日目


9月19日
(木)
8:45 ザルツブルク→ミュンヘン 10€
ミュンヘン 3029円
11:00 ミュンヘン  
  BMWミュージアム 12€
  ニンフェンブルク宮殿 15€
  レジデンス博物館 10€
     
4日目


9月20日
(金)
7:20 ノイシュバンシュタイン城観光 20,783円
ミュンヘン 7664円
18:30 ミュンヘン中央駅着  
     
     
     
     
5日目


9月21日
(土)
9:00~ ミュンヘン オクトーバーフェスト  
バス車中
     
     
     
     
23:55 ミュンヘン中央→プラハ  
6日目


9月22日
(日)
6:15 プラハ  
プラハ 13.27€
  プラハ城 450czk=3000円
  ストラホフ修道院図書館 150czr
  ミュシャ美術館 350czr
  天文時計(11:00~12:00) 300czr
  ロレッタ協会 230crz
7日目


9月23日
(月)
7:00 プラハ→チェスキークロムクフ 14.50€
リンツ 28.75€
9:40 チェスキークロムクフ  
  チェスキークロムクフ城 300czr
17:10 チェスキークロムクフ→リンツ(18:25) 9€
     
     

Schedule 2024年9月24日(火) – 9月30日(月)  
日付 時間 スケジュール 費用 宿泊先
         
8日目


9月24日
(火)
8:17 リンツ→ウィーン 10€
ウィーン
9:32 ウィーン着  
     
  美術史美術館 21€
19:00 ウィーン国立歌劇場(フィガロの結婚) 20€
     
9日目


9月25日
(水)
  シェーンブルン 38€
ウィーン 45.33€
  ベルヴェデーレ宮殿 17.50€
  オーストリア国立図書館 10€
  クンストハウスウィーン 15€
  コンサート 35€
     
10日目


9月26日
(木)
7:35 ウィーン→ブラチスラバ 6.50€
ブダペスト
15:35 ブラチスラバ→ブダペスト 17.50€
     
     
     
     
11日目


9月27日
(金)
     
ブダペスト 2947円
  漁夫の砦 1200huf
  マーチャーシュー聖堂 2900huf
  聖イシュトヴァーン大聖堂 6000huf
  ハンガリー国立歌劇場  
     
12日目


9月28日
(土)
8:15 国会議事堂 12399huf
車中泊
  ルダシュ温泉 13200huf
  セニーチェ温泉 12000huf
     
20:30 ブダペストクルーズ 21€
23:25 ブダペスト→ザグレブ 20€
13日目


9月29日
(日)
5:45 ザグレブ着 16€
車中泊
6:45 ザグレブ→プリトヴィッツェ  
9:00 プリトヴィッツェ(~17:00) 40€
17:15 プリトヴィッツェ→ザグレブ 15€
     
21:00 ザグレブ→ドブロブニク 33€
14日目


9月30日
(月)
6:45 ドブロブニク着  
ドブロブニク 26.73€
  ドブロブニクパス 35€
  スルジ山  
     
     
     
Schedule 2024年10月1日(火) – 10月7日(月)  
日付 時間 スケジュール 費用 宿泊先
         
13日目


10月1日
(火)
8:30 ドブロブニク→バーリ(フライト) 40€
車中泊
9:25 バーリ着  
  アルベロベッロ  
     
     
0:15 バーリ着→ローマ 11€
14日目


10月2日
(水)
6:00 ローマ着  
ローマ
  サンタンジェロ城 17€
  サンピエトロ大聖堂 8€
15:30 バチカン美術館 5000円
  パンテオン 5€
     
15日目


10月3日
(木)
  コロッセオ 18€
ローマ 7126円
  カラカラ浴場 10€
  真実の口  
     
     
     
16日目


10月4日
(金)
7:40 ローマ→フィレンツェ 14€
フィレンツェ 4780円
9:17 フィレンツェ着  
11:00 ドーム 30€
     
16:00 アカデミア美術館 20€
  Fuoco Matto  
17日目


10月5日
(土)
8:15 ウフィツィ美術館 23€
ピサ 5501円
  ピサ着 2000円
  ピサの斜塔 18€
     
     
     
18日目


10月6日
(日)
5:45 ピサ→チンクエテッレ 6€
ヴェネツィア
7:05 チンクエテッレ  
  チンクエテッレカード 37€
12:46 ラスペツィア→フィレンツェ(15:08) 15€
15:50 フィレンツェ→ベネチア(19:30)  
     
19日目


10月7日
(月)
9:00 ドゥカーレ宮殿 25€
ヴェネツィア 17088円
10:30 コッレール博物館  
  サンマルコ 15€
  ゴンドラ 6000円
     
     
Schedule 2024年10月8日(火) – 10月14日(月)  
日付 時間 スケジュール 費用 宿泊先
         
20日目


10月8日
(火)
14:30 ヴェネツィア→ミラノ 7.50€
ミラノ 3149円
17:50 ミラノ着  
     
  水上バス1日券 25€
  サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂 5€
  サン・ジョルジョ・マッジョーレ 8€
21日目


10月9日
(水)
     
ミラノ 4966円
  ドゥオーモ 20€
  スタバ  
  スカラ座 12€
17:30 最後の晩餐 11€
     
22日目


10月10日
(木)
7:05 ミラノ→ツェルマット  
ツェルマット 7128円
10:51 ツェルマット着  
  ゴルナーグラート鉄道 18,000円
     
     
     
23日目


10月11日
(金)
8:37 ツェルマット→ベルン  
コルマール 25€
  ベルン→コルマール  
     
     
     
     
24日目


10月12日
(土)
  コルマール→ストラスブール  
車中泊
     
     
     
     
1:05 ストラスブール→ケルン 20€
25日目


10月13日
(日)
6:10 ケルン 18€
ケルン
     
     
     
     
     
26日目


10月14日
(月)
     
車中泊
     
     
     
     
22:20 ケルン→ミュンヘン(7:50) 22€
10月15日   ミュンヘン滞在   ミュンヘン
10月16日   12:50 フライト→成田 17日17:30    

宿泊費:約96,000円

観光費:約180,000円 ほどを見込む

赤文字は予定していたが実際には訪れなかった場所

青文字は実際行ったが、外観や一部の見学にとどまり費用が抑えられた場所

費用 集計

日本⇔ミュンヘン航空券 110,744円

Sim 14.6€=1,194円 (割引)

🗓️ 完全版・日別出費表

日付 宿泊地 概要 合計金額(円)
9月17日 ザルツブルク 空港→ミュンヘン→ザルツブルク移動、ザルツブルクパス購入 16,291円
9月18日 ザルツブルク ハルシュタット日帰り、岩塩坑・カフェザッハー 19,847円
9月19日 ミュンヘン ザルツブルク→ミュンヘン移動、BMW博物館 14,104円
9月20日 ミュンヘン ノイシュバンシュタイン城ツアー 33,076円
9月21日 車中泊 オクトーバーフェスト参加 16,050円
9月22日 プラハ ミュンヘン→プラハ移動、プラハ城・美術館など観光 11,474円
9月23日 リンツ チェスキークロムロフ観光、リンツ宿泊 19,120円
9月24日 ウィーン リンツ→ウィーン移動、美術館・オペラ鑑賞 17,921円
9月25日 ウィーン 宮殿・美術館・デメル訪問、市内観光 15,184円
9月26日 ブダペスト ウィーン→ブラチスラバ→ブダペスト移動 6,791円
9月27日 ブダペスト 昼食マンガリッツァ、温泉① 10,548円
9月28日 車中泊 国会議事堂、温泉フォアグラ、ザグレブへ移動 20,284円
9月29日 車中泊 プリトヴィツェ湖群国立公園、ドブロブニクへ移動 20,944円
9月30日 ドブロブニク ドブロブニクパス・ロープウェイ・昼食 17,344円
10月1日 車中泊 バーリ・アルベロベッロ、ローマへ移動 18,648円
10月2日 ローマ バチカン美術館・パンテオン・夕食 22,319円
10月3日 ローマ コロッセオ・昼食・夕食 17,125円
10月4日 フィレンツェ ドゥオモ・美術館・夕食 30,975円
10月5日 ピサ 昼食・アイス・交通費 13,104円
10月6日 ベネチア ピサ経由でベネチアへ移動 20,190円
10月7日 ベネチア 宮殿・塔・水上バス・昼食 24,843円
10月8日 ミラノ 大聖堂・24時間パス・昼食 13,832円
10月9日 ミラノ 最後の晩餐・夕食 21,048円
10月10日 ツェルマット 登山鉄道・移動 29,966円
10月11日 コルマール 電車一日券・移動 17,980円
10月12日 ストラスブール 昼食・ワイン・移動 16,189円
10月13日 ケルン ストラスブール→ケルン移動、市内券 8,327円
10月14日 車中泊 アーヘン、ケルン→ミュンヘン移動、博物館・お土産 14,243円
10月15日 ミュンヘン 美術館・レジデンツ・夕食 15,325円
10月16日 機内(帰国) ミュンヘン→空港移動 2,191円

✅ 合計出費(全30日間)

合計:582,519円 ✅

カテゴリ別支出構成

カテゴリ 合計金額(円) 割合 日平均
観光費 169,599円 29.1% 5,653円
食費 151,289円 26.0% 5,043円
交通費 124,662円 21.4% 4,155円
宿泊費 115,278円 19.8% 3,843円
お土産 4,397円 0.8% 147円
観光費 ██████████████████▍ 29.1%
食 費 █████████████████ 26.0%
交通費 ███████████████▍ 21.4%
宿泊費 █████████████ 19.8%
お土産 ▋ 0.8%

総額:582,519円

※都市税は宿泊費に含む

※登山鉄道、ロープウェイは観光費に含む

国別集計

国名 合計金額(円) 割合 日数 日平均
🇮🇹 イタリア 193,236円 33.2% 9日 21,471円
🇩🇪 ドイツ 123,672円 21.2% 7日 17,667円
🇭🇺 ハンガリー 32,529円 5.6% 3日 10,843円
🇭🇷 クロアチア 47,147円 8.1% 3日 15,716円
🇨🇭 スイス 37,560円 6.4% 1日 37,560円
🇫🇷 フランス 24,607円 4.2% 2日 12,304円
🇦🇹 オーストリア 64,003円 11.0% 4日 16,001円
🇨🇿 チェコ 16,090円 2.8% 2日 8,045円
🇸🇰 スロバキア 3,251円 0.6% 1日 3,251円
イタリア   ██████████████████████▍ 33.2%
ドイツ    █████████████████▊ 21.2%
オーストリア ███████████▊ 11.0%
クロアチア  ███████▎ 8.1%
スイス    █████▍ 6.4%
ハンガリー  █████ 5.6%
フランス   ███▊ 4.2%
チェコ    ██▎ 2.8%
スロバキア  ▌ 0.6%

総合計:582,519円 ✅

費用が想定よりかかった部分(個人的なミスで増えた出費)

プラハ行きのバス

オクトーバーフェスト初日の夜が移動日だったことから、バス代が値上がりしており30€程度を想定していたのだが50€以上になってしまった。もっと早く予約していれば安く済んだ可能性が高かった。同様に前日のホステルの宿泊料金がオクトーバーフェスト前日ということで同じ宿なのにその前の日の倍以上になっておりこちらも早めの予約が必要だった。これ以降バスの予約を早めにしておくことにした。

リンツ宿泊

リンツで予約したホステルで女性専用の部屋を予約してしまって宿泊することができず当日他のホテルを探す羽目になった。ホステルの方は全額キャンセル料を返してくれたが、14000円ほどの個室が最安値で結果的に1万円ほど追加の出費となった。

プリトヴィツェ→ザグレブ間のバス

ザグレブからプリトヴィツェは往復で買ったのだが、プリトヴィツェからザグレブに帰るバスの到着時間とザグレブからドブロブニクへのバスの出発時間が20分しかないことに当日の朝に気が付きバスの時間を変更したことで10€程度キャンセル分費用が嵩むこととなった。変更しなければ乗り遅れていた可能性も十分にあった。

ミラノ行きのバス

ヴェネチアからミラノへはitabusで6€のものを予約していたのだが、バス乗り場に時間になってもバスが来ずにに1時間以上バスが遅延することになった。ヴェネチアのバス乗り場は電光掲示板等がなくそもそも非常にわかりにくかったこともあり乗り過ごしたと思い、電車にてミラノへ移動することにした結果22€追加でかかった。itabusからの返金はなく28€の損失となった。

ツェルマットへの電車

ミラノからツェルマットへの経由地フィプスからツェルマット間の電車は、ツェルマットからゴルナーグラート鉄道を利用する場合には無料で利用できることを当該電車に乗っているときに車内にあるパンフレットを読んで知った。38 CHF(7000円弱)の余計な出費となった。おそらく見落とす人が多いと思われる。

ミラノの夜ご飯

カラスミのボンゴレを頼みたくて、頼んだパスタがただのカラスミパスタだった。悔しくて、頼みなおした。パスタ1皿分の追加出費。

バチカン美術館の予約

公式の予約ページが調子が悪かったのか1か月以上前の時点で予約が取れないと思い込み、日本語のツアー用のサイトから予約したため割高になってしまった。その後公式ページを覗いたら予約できるようになっていた。

## 節約術と旅の工夫

水汲み

飲み物は我慢すると健康にも悪いので常に持ち歩きたいものである。特に夜行バスの感想する車内で水を飲まずにいたら喉を痛めて風邪をひいてしまったので必要。それがわかっていたので、機内でもらえる小さなペットボトルを水筒代わりにして使っていたのだが、旅の序盤でなくしてしまった。その後は偶にペットボトルの水をかいつつ、基本的には街の水汲み場で水をくむことがほとんどだった。ヨーロッパにはこうした水汲み場が多くあり、現地の人もマイボトルに水を汲んでいるようだった。自分は硬水によっておなかを壊すことはないので問題ないがおなかが弱い人や敏感な人はやめた方がよいかもしれない。

食事の心得

旅先で三食きっちり食べるよりも、食べたいものを食べたいときに食べるという方針で旅をしている。基本的には一日につき多めの一食と軽めの朝ごはんの2食の事が多い。1日5000円を目安とすると2食レストランに行くと確実にオーバーになってしまうというのも考慮していた。食事が美味しいイタリアや同行者がいる場合にはいろいろと食べたいので2食食べることもあるし、そんなに食事に力を入れないような国ではスーパーの簡単な食べ物や日本から持ってきていたカロリーメイトで腹を満たしていた。とにかくたくさん歩いて、食事の量を減らしているので、体重は量っていないが明らかに顔の肉が落ちて痩せたのでダイエットにはなるのかもしれない。

トイレ

日本以外の国の多くは公衆トイレが有料という場所が多くてヨーロッパも例外ではない。そんなに高いわけではないのだが、日本人の感覚からすると用を足すのにお金を使うのは納得しがたい出費である。また、カードを使えない場所がほとんどであるから、単純に細かい現金を用意しておくというのも面倒である。宿はもちろん、飲食店や、美術館等の観光地、バスや電車の車内では無料で使いうことができるので、行けるときに行っておくことで余計な出費を防ぐことができる。私は一度もトイレにお金をかけなかった。

徒歩

なるべく歩くというのも、交通費を節約するのに基本的な術である。ただ、旅の序盤で無理をしすぎて足を負傷したので、後半は無理をしなくなった。一日交通券はそこまで高くないので買ってしまった方がよいのかもしれない。序盤は10キロ近くのリュックを担いで5キロほどの距離を歩くなどしていたのがよくなかった。歩ける場所は歩いたほうが街の様子を見ながら歩けるのがよい。また、一人旅はかなり時間が余る傾向にあるので、歩くことで時間調整をしつつ費用も抑えているといってもよい。

宿泊場所と車中泊

旅行で一番お金がかかるのが宿泊費と交通費である。1日当たり、宿泊費と交通費は5000円ずつを目安としていたが、一番安いホステル、一番安い移動手段を使っても5000円を超える都市や移動がある以上、なるべく節約したいというのが本音であった。基本的にほぼすべての宿泊がホステルとなった。何よりも立地と値段が重要だが、あまりにひどいホステルもあったので事前にもっと調べておくべきだった。そして最も節約に貢献したのが車中泊である。今回は全部で6泊車中泊をしたが、宿泊費を0円にしつつ夜間に移動することで日中の観光時間を増やせるというメリットがある。お風呂に入れない、充電器がないことがある、深夜にも乗降があるため眠れない、感想が激しい、狭い、乗降時間を考える必要性などデメリットは上げればきりがないもののかなり費用は削ることができた。ただし、乾燥で喉を痛めて風邪をひいたり、連日の車中泊の際にはさすがに心がすさんできたのでやりすぎは控えようと心に決めた。

洗濯物

元々はホステルや街のコインランドリーを使う予定だったのだが、洗濯機が見つからなかったり、使い方がわからなかったり、コインがなかったりしたので、持ってきていた手洗い用の洗濯バッグを使って手洗いをすることで1か月凌いだ。故に洗濯代が0円となった。日本ほど汗びっしょりになることもないので洗濯自体は大変ではないのだが、乾かないのが問題だった。2泊する場合はいいのだが、1泊の場合にはドライヤーで頑張って乾かすのだが、同部屋に他の宿泊客がいるので満足に乾かせないのはストレスとなった。

## 行けなかった場所とその理由

・スペイン、 モン・サン・ミシェル

これらの都市に行くと、来た道を引き返すというタイムロスが生じることから断念。また、スペインやフランスという国は単体の国として今後旅行に来る可能性が高いため優先順位を下げた。

・チンクエテッレ

前日ギリギリで行くのを断念。ピサからヴェネチアに行く必要があったのだが、結構時間がかかること。チンクエテッレは田舎で電車の時間が読みにくく、失敗するとヴェネチアに到着するのが真っ暗になってしまいかねないことから次の日ゆっくり寝ていられるように直前で辞めた。もともと無理ある計画だったため後悔なし。

・ユングフラウ

スイスは行きたい場所や乗りたい登山鉄道がたくさんあったのだが、滞在を伸ばせば伸ばすほど費用が嵩む物価高の極みの様な国。結果として最短で通過するため断念。

注意点

ヨーロッパ旅行を計画している人にとって、今後必ず押さえておくべき制度が「ETIAS(エティアス)」だ。これは、欧州渡航情報認証制度(European Travel Information and Authorization System)の略称で、EU(欧州連合)へのビザなし渡航者に対して導入される事前認証制度である。アメリカのESTAやカナダのeTAと同様の仕組みで、2025年半ば以降に運用が開始される予定となっている。

これまで日本を含む多くの国の国民は、観光や短期出張などでEUを訪れる際にビザが不要だった。しかし、安全保障や不法移民対策の強化を目的に、渡航前に簡易な審査を行うETIASが導入されることになった。

ETIASの対象となるのは、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、スイス、ノルウェーなど、シェンゲン協定加盟国である。なお、イギリスやアイルランドは対象外だ。

申請はオンラインで行い、必要な情報はパスポート、渡航目的、滞在先、健康状態や犯罪歴に関する簡単な質問への回答など。費用は7ユーロで、18歳未満と70歳以上は無料となる。認証が下りると、最長3年間またはパスポートの有効期限まで有効で、その期間内であれば何度でも渡航可能だ。ただし、180日間で最大90日間までの滞在という制限がある。

申請は10分程度で完了し、ほとんどの場合は数分で認証される。ただし、まれに追加審査が必要となり、最大30日かかることもある。ETIASがないと飛行機への搭乗ができない可能性があるため、必ず事前に取得しておく必要がある。

ETIASはビザではなく、あくまで「渡航前の認証」である。最終的な入国の可否は、現地の入国審査官が判断する。ただし、ETIASを取得していないと出発すらできないため、ヨーロッパ旅行を予定している人は、導入時期や申請方法などの最新情報をこまめに確認しておくべきだ。

ヨーロッパへの旅を安全かつスムーズに楽しむためにも、ETIASの準備を万全に整えて、安心して出発しよう。

まとめ

1か月のヨーロッパ周遊を終えて

1か月にわたるヨーロッパ周遊を終えて、最も強く感じたのは「旅は計画と柔軟性のバランスがすべて」ということだ。事前に綿密なスケジュールを組み、費用や移動手段、宿泊先をリサーチしておいたことで、限られた時間の中でも多くの都市を効率よく巡ることができた。一方で、現地でのトラブルや体調の変化、天候、交通の遅延など、予測できない出来事も多く、柔軟に対応する力が求められた。

旅の中では、失敗もあった。バスの遅延や予約ミス、思いがけない出費など、完璧な旅程でも現地では思い通りにいかないことがある。しかし、それらの経験が旅をより印象深いものにし、次の旅への糧となった。

また、旅を通じて「自分にとって何が大切か」を見つめ直す機会にもなった。美術館で静かに過ごす時間、現地の人とのちょっとした会話、ホステルでの出会い、そして一人で歩いた石畳の道。どれもが旅の記憶を豊かにしてくれた。

 

今後の旅へのヒント

  • 計画は早めに、でも詰め込みすぎない  航空券や人気観光地の予約は早めに済ませるべきだが、すべてをガチガチに決めすぎると、現地での自由度が下がる。余白のあるスケジュールが、思わぬ発見や出会いを生む。

  • 節約と快適さのバランスを取る  車中泊やホステルの活用で費用は抑えられるが、体力や気力の消耗も大きい。数日ごとにしっかり休める日を設けることで、旅の質が大きく変わる。

  • 現地の文化や生活に触れることを恐れない  スーパーでの買い物や水汲み場の利用、手洗い洗濯など、現地の人と同じように過ごすことで、その土地の空気をより深く感じられる。

  • トラブルは旅の一部と受け入れる  バスの遅延や予約ミスも、後から振り返れば笑い話になる。完璧を求めすぎず、柔軟に対応する心構えが大切だ。

  • 「また来る」前提で優先順位をつける  すべてを一度に見ようとすると、移動に追われてしまう。今回は行けなかった場所も、次の旅の楽しみに取っておけばよい。

 

この旅は、単なる観光ではなく、自分自身と向き合う時間でもあった。歩いた距離、見た景色、出会った人々、すべてが今の自分を少しだけ変えてくれた気がする。旅は終わったが、次の旅の種はすでに心の中に芽生えている

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