【DAY10】ブラチスラバ ウィーンから日帰りも可能な静かな首都での半日旅の記録

旅行

9月26日

この日はほとんど移動がメイン。スロバキアの首都ブラチスラバに少しだけ立ち寄り、最終目的地であるハンガリー・ブダペストへと向かった。

ブラチスラバを特別に訪れたいというわけではなかったが、ウィーンからの移動ルート上にあり、立ち寄りやすい場所だったこと、そして「行ったことのない国に足を踏み入れられる」という旅の醍醐味に惹かれて、短時間ながら訪れることにした。

費用

項目 金額(€) 金額(円)
ウィーン→ブラチスラバ交通費 10.98€ 約1,843円
食事(ブラチスラバ) 10.98€ 約1,621円
ブラチスラバ→ウィーン交通費 9.9€ 約1,630円
合計 31.86€ 約5,094円

7:15 ウィーン中央バスステーション

早朝のウィーンを出発し、国境を越えてスロバキアへ。バスは快適で、睡眠をとりながらのんびりと移動。

8:30 ブラチスラバ到着

スロバキアの首都ブラチスラバに到着。玄関口となる「Nivy Station」は、2021年にリニューアルされた最新鋭のバスターミナル。交通拠点でありながら、ショッピングモールやフードコートも併設されていて、旅人にも地元の人にも人気の複合施設。

館内には国際・国内バスの発着エリアのほか、スーパーマーケット、カフェ、書店などが揃い、待ち時間も快適。屋上には緑豊かなパブリックガーデンが広がり、憩いの場としても親しまれている。地下のバスプラットフォームは清潔で案内もわかりやすく、英語表記も充実しているため、初めての旅行者でも安心して利用できる。ウィーンやブダペストなど周辺都市へのアクセスも良好で、中央ヨーロッパを巡る旅の拠点として理想的な場所。

9:30 聖アルジュベタ教会(青の教会)

旧市街の東側に佇む、まるで絵本の世界から飛び出してきたようなアール・ヌーヴォー様式の教会。外壁から屋根、モザイクに至るまで淡いブルーで彩られ、「青の教会」の愛称で親しまれている。

1909年に建てられ、慈善活動に尽力したハンガリー王女・聖アルジュベタに捧げられたこの教会は、丸みを帯びたフォルムと繊細な装飾が特徴。ヨーロッパでも珍しい色使いの教会で、写真映えするスポットとしても高い人気を誇る。観光情報でも必ず紹介される名所だが、内部の見学時間が限られており、今回は残念ながら中に入ることはできなかった。

9:50 チュミル像

旧市街の路地にひょっこり顔を出すブロンズ像「チュミル」。マンホールから上半身を乗り出す姿がユニークで、地元では「のぞき屋さん」や「見物人」といった意味で親しまれている。

1997年に設置されて以来、ブラチスラバのシンボルとして観光客に愛されている。帽子をかぶった陽気な表情が街のユーモアと温かさを象徴しており、そばには「車に注意!」の標識も。遊び心と安全への配慮が融合した演出が印象的だ。触れると幸運が訪れるという噂もあり、記念撮影にもぴったり。知らなければ通り過ぎてしまうほどのサイズなので、見逃さないよう注意したい。

チュミル像以外にも面白い像がいくつかあって写真スポットは充実している。

10:00 ミハエル門

旧市街で唯一現存する中世の城門「ミハエル門」。14世紀に建てられ、後にバロック様式に改築された白い塔が印象的。旧市街の入り口として、歴史の重みを感じさせるランドマーク。

10:30 ブラチスラバ城

ドナウ川を見下ろす丘の上にそびえる「ブラチスラバ城」は、スロバキアの歴史と風景を象徴する存在。白亜の四角い塔が特徴的で、旧市街や川沿いからもひときわ目を引く。

起源はローマ時代にさかのぼり、中世には王宮として栄えた。現在の姿は18世紀のバロック様式を基に再建されたもので、内部にはスロバキア歴史博物館が併設されている。

今回は内部見学はせず、中庭を散策。旧市街から徒歩で向かったが、坂道が急で思った以上に体力を消耗した。ブラチスラバでは宿をとっていないため、10キロ近くあるリュックを背負い続けなければならないというのも体力消耗を早めていたのは間違いない。帰りは別ルートで下山。高台からの眺めは素晴らしく、街並みを一望できる絶景スポットだった。

11:30 Meštiansky pivovar

地元の人気レストランで、スロバキアの伝統料理「ピロヒー(pirohy)」を味わう。餃子やラビオリに似た詰め物入りの団子料理で、もちもちとした食感はニョッキにも近い。チーズの風味が美味しく、もう少し塩味があればさらに好みだったかもしれない。中東欧地域で親しまれている家庭料理で、旅の味覚としても印象深い一品だった。

14:00 ブラチスラババスステーション

再びNivy Stationへ戻り、出発までの時間をショッピングセンター内で過ごす。スーパーで買い物をしたり、お土産を見たりと充実した時間。ヨーロッパのスーパーはレジを通らないと店外に出にくい構造になっているため、何も買わない場合は少し気まずい。バスは30分ほど遅れたが、スマホに事前通知が届いたため、落ち着いて待つことができた。

18:30 ブダペストの宿

ブダペストに到着後、トラムで宿へ移動。チケット購入時に近づいてきた人物が手伝うふりをして金銭を要求してきたため、無視して対応。宿はクラブの2階に位置しており、1階のクラブと吹き抜け構造になっていたため、騒音がひどく眠れる環境ではなかった。清潔感にも欠け、宿選びの重要性を痛感する夜となった。

総評

ウィーンからブダペストへの移動途中、立ち寄ったブラチスラバ。目的地ではなかったが、初めて訪れる国に触れられる機会として短時間ながら観光を楽しんだ。限られた時間でも、街の個性や景色に触れられ、移動日ながらも印象深いひとときとなった。日本人はほとんどいなかったが、少し立ち寄るには悪くないと思えた。旅の目的地とするならば少し見どころ不足かもしれないというのが正直なところ。

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