茨城県北部に位置する袋田の滝は、日本三名瀑のひとつ。高さ約120m、幅約73mの岩壁を四段にわたって流れ落ちるその姿は圧巻で、別名「四度の滝」とも呼ばれています。今回は、冬の氷瀑を目指して早朝から出発しました。
8:30 袋田の滝到着
駐車場は無料の場所もあるが1キロほど歩く。300円の有料駐車場は少し近く、それより近いと500円かかる。300円の駐車場を利用したが、無料の駐車場と距離がそこまで変わらなかったため、無料の方でもよかったかなという感想。帰り際(9時30分ごろ)には無料駐車場は既に満車だった。
駐車場は無料・有料あわせて複数あり、今回は300円の有料駐車場を利用。無料の場所と距離はさほど変わらず、1キロほど歩くことになりました。早朝なら無料駐車場でも良かったかもしれません。9時半にはすでに満車だったので、早めの到着がおすすめです。
滝の営業時間は9時からですが、実はそれ以前でも歩行者用トンネルを通れば滝の見学は可能。エレベーターが動いていないだけで、入場料もかかりません。9時を過ぎるとエレベーターも無料で使えるので、まさに“早起きは三文の得”。
滝へ向かう途中、川が凍っているのを見て期待が高まりました。完全氷瀑は近年見られていないとのことでしたが、この日はなんと8割以上が凍結。到着時の気温は-2度。太陽が昇るにつれて氷が少しずつ溶け、氷片が剥がれ落ちる様子は幻想的で、時間を忘れて見入ってしまいました。
9時になりエレベーターが解放されるため、上階に上がりました。9時頃は混雑していましたが、少し待てばスムーズに乗れます。上階からは滝の全体像がよく見え、四段の構造がはっきりと確認できます。角度が異なるので滝の異なる姿を見ることができました。
近くで滝を見るのであれば上階ではなく下の階の方がおすすめです。この時期は水しぶきを感じられることはないのですが、徐々に溶けていく氷を近くで観察できるのは楽しい。9時30分ごろには既にかなり日が昇り気温も上がってきており、大体2度から6度くらいになっていました。
10:30 こんにゃく関所
滝を後にして立ち寄ったのは「こんにゃく関所」。生芋こんにゃくをはじめ、炭・柚子・唐辛子などを練り込んだ刺身こんにゃくや玉こんにゃくが豊富に揃い、試食も充実。個人的には炭のこんにゃくが絶品でした。その他にも湯葉や奥久慈しゃも、地元のイタリアンの冷凍ピザなども販売しており、飲食店も併設しているのでお食事にもお土産購入にも困らないお店となっています。
おからの無料配布もあり、我が家ではニョッキにして美味しくいただきました。
10:50 船納豆
続いて訪れたのは昭和26年創業の「船納豆」。舟型の容器が特徴で、久慈川の渡し舟に由来しているそうです。炊き立てのご飯と納豆の試食ができ、納豆好きにはたまらないスポット。特に「青仁一粒」は、シソのような香りがあり、お酒のつまみにもぴったり。一粒ずつ味わう贅沢な納豆です。
11:10 蕎麦屋 しの田
11時半開店の蕎麦屋「しの田」には、開店前からすでに行列が。1日30食限定という希少さもあり、開店と同時に売り切れ。常陸秋そばを使った二八蕎麦は香り高く、濃いめのつけ汁と相性抜群。十割蕎麦はより香りが強く、塩で食べると素材の味が際立ちます。鴨汁蕎麦も絶品で、鴨の旨味がしっかりと感じられました。
今回楽しんだメニューはこちら
- ざるそば 二八蕎麦 濃い目のつけ汁との相性の良い香り豊かな蕎麦。のど越しも良い
- 十割蕎麦 5食限定 より香高く、のど越しは二八蕎麦に劣る。塩をつけて食べるのもおいしい
- 鴨汁蕎麦 鴨の出汁がよく出た鴨汁は非常に美味。汁は熱々ではない。鴨のおいしさにそばの香りが負けていない。
- 蕎麦稲荷セット そばがたっぷり入った稲荷寿し、蕎麦豆腐、蕎麦だし巻き卵。
13:00 パン屋 ぐるぐる
最後に立ち寄ったのは、奥久慈卵のクリームパンで有名な「ぐるぐる」。テレビでも紹介されたお店です。茨城県産の素材をふんだんに使ったカスタードは濃厚でなめらか。ただ、つくばのパン屋激戦区と比べると、個人的にはやや物足りなさも感じました。
袋田の滝の氷瀑は、まさに自然が織りなす冬の芸術。周辺のグルメも地元の魅力が詰まっていて、心もお腹も満たされる旅となりました。次は春の新緑や秋の紅葉の季節にも訪れてみたいと思います。四季折々の表情を見せてくれる袋田の滝は、何度でも足を運びたくなる名所です。
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