9月17日
観光費用
項目 | 金額(€) | 金額(円) |
---|---|---|
空港→ミュンヘン交通費 | 13.6€ | 約2,212円 |
ミュンヘン→ザルツブルク交通費 | 25.99€ | 約4,227円 |
ザルツブルクパス | 31€ | 約5,049円 |
宿泊費(2泊) | – | 9,606円 |
合計 | 70.59€ | 約21,094円 |
旅の始まりはミュンヘン空港への着陸から。シンガポール航空のフライトは、機内でワイヤレスイヤホンを紛失しかけた小さな事件を除けば順調。KrisFlyer会員になれば機内Wi-Fiが使える。LINEや検索程度なら問題なく使え、空の上でもオランダにいる弟からのメッセージが届いた。彼からの情報によるとウィーンやチェコで歴史的な大雨による洪水が発生しているとのことで、不安を抱えながらの到着となった。
7:00着陸
思った以上に肌寒く、駅には分厚いコート姿の人々が目立つ。日本の残暑との気温差に驚きつつ、Sバーンで中央駅へ向かう。「Hbf=中央駅」という表記に気づくまで切符購入に苦戦。打刻機の位置も分かりづらく、改札のないヨーロッパ式に戸惑いながらも、旅人としての洗礼を受けた。
本来は10€程度のFlixBusでザルツブルクへ向かう予定だったが、直前で値上がり。代わりに最安の鉄道を選択し、1時間ほど駅で待機。ミュンヘンの曇天とは対照的に、ザルツブルクは快晴。旅のテンションが一気に上がった。
12:00 ザルツブルク着
ザルツブルクはオーストリア西部に位置する都市。モーツァルトの生誕地として知られ、アルプスの山々に囲まれた美しい街並みが広がる。旧市街はユネスコ世界遺産に登録されており、バロック建築と音楽文化が調和する魅力的な場所。『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台としても有名で、映画ファンにも人気が高い。
電車内でザルツブルクパスを購入しておいたのでそのまま観光へ…行こうと思っていたのだが、ザルツブルグパスのアクティブ化ができていないということで、先にアクティブ化させる必要があった。オンラインのザルツブルクパスのアクティブ化に関してはネットで調べたところ不要になったかのような記述を見つけた為必要ないかと思ったがそうでもなかった。
徒歩で、ミラベル宮殿を通り抜けたのち、12:30にモーツァルトの家に入場しようかとしたところ、アクティブ化は駅かモーツァルト広場の観光案内所に行く必要があると告げられた。そのため、南京錠がたくさん取り付けられているザルツァッハ川に架かる橋を渡り、一度モーツァルト広場の方へ向かうことにした。
歴史的大雨の影響か、川が濁流となっていた。おそらく普段よりも水位も高いのだろう。
13:00 モーツァルトの小橋
この橋は旧市街と新市街を結ぶ歩行者専用の橋で、モーツァルトの名を冠している。『サウンド・オブ・ミュージック』の「ドレミの歌」の舞台としても知られ、観光客に人気がある。
モーツァルトの要素は別にして個人的には直前に飛行機で予習していたサウンドオブミュージックのドレミの歌で出てきたことで印象に残っている。他の橋と比べても細く、特徴的な形状をしている。洪水の影響で下を流れる川が濁流であったためか、少し心もとなく思った。渡って引き返して次の目的地へ。
13:30 モーツァルトの生家
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1756年に生まれた家で、現在は博物館として公開されている。彼の幼少期の生活や音楽活動の始まりを知ることができる貴重な場所。
ボイスガイドのダウンロードに時間がかかったが、内容は充実していた。モーツァルトの楽曲が流れる演出が雰囲気を高めてくれる。展示は豊富で、彼の幼少期から音楽家としての軌跡を丁寧に辿ることができた。疲労もあり、モーツァルトの家(住居跡)の方は断念したが、こちらの展示だけでも十分に満足できた。
14:30 ザルツブルク大聖堂、聖ペーター協会
17世紀に建てられたバロック様式の教会で、モーツァルトが洗礼を受けた場所としても知られる。白い石造りの外観と壮麗な内部装飾が特徴。この大聖堂はパスを持っていても割引をされるだけで無料では入れない。ということで内部は隙間から覗くにと留め外観だけを楽しむことにした。
聖ペーター教会へ。 ザルツブルク最古の教会のひとつで、7世紀に創建された歴史ある建築。修道院としても機能しており、静謐な空気が漂う。大聖堂とは対照的に、周囲に人が少なく、落ち着いた雰囲気の中で美しい天井画をゆっくりと鑑賞した。
15:00 ホーエンザルツブルク城
ホーエンザルツブルク城(Festung Hohensalzburg)は、ザルツブルク旧市街の南側、標高約506メートルのフェストゥングスベルク(城山)にそびえる中世の城塞。1077年に大司教ゲプハルトによって建設が始まり、以後数世紀にわたって増改築が重ねられた。ヨーロッパ最大級の保存状態の良い城のひとつで、戦火を免れたため当時の姿をほぼそのまま残している。
ケーブルカーで登った先には青みがかった屋根が並ぶ旧市街の眺めが広がり、まるで絵画のようだった。城内には大司教の居室や礼拝堂、武器庫、拷問部屋などがあり、ザルツブルクの宗教的・政治的権力の象徴としての歴史を物語っている。高台からはアルプスの山々とザルツブルク旧市街を一望でき、ケーブルカーでアクセス可能。観光スポットとしても人気が高く、音楽祭やマリオネット博物館など文化的な催しも行われている。
16:40 ヘルブルン宮殿
ヘルブルン宮殿(Schloss Hellbrunn)は、ザルツブルク郊外に位置する17世紀初頭のバロック様式の宮殿。1615年、大司教マルクス・ジティクスによって夏の離宮として建てられた。最大の特徴は、遊び心に満ちた「仕掛け噴水(Wasserspiele)」で、予測不能なタイミングで水が噴き出す仕掛けが庭園内の至る所に施されている。訪問者は濡れる覚悟で参加するツアーを通じて、当時の貴族のユーモアと贅沢な遊び文化を体感できる。広大な庭園とスカイブルーの宮殿外観も美しく、夏季には特に人気の観光スポットとなっている。
街の中心から少し離れているが、バスでアクセス可能。閉館ギリギリの到着だったが、ギリギリ仕掛け噴水のツアーに参加することができた。日本語のオーディオガイドを聞きながらの仕掛け噴水のツアーはまさに圧巻。水が突然噴き出す仕掛けに驚きながらも、手の込んだ造りに関心してしまう。ツアーが終わるころにはびしょびしょになってしまい、夏の終わりの夕方で少し寒かったが、個人的にはザルツブルクで一番楽しい場所だった。
18:45 宿 到着
6人部屋での滞在は少し窮屈だったが、2泊あるので手洗いの洗濯をしベッドの端で干しておくことにする。乾かずに苦戦しつつも、日本から持参した食材で簡単な食事をとり、旅の疲れを癒した。
次回へ続く──
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